相馬裕子 ライブ 20th Anniversary Tour at 渋谷Eggman [雑記]
20年前、
デビューアルバムを聴いて以来のファンだった相馬裕子さんのライブに、
初めて行ってきました。
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相馬裕子さんは、この20年の間、不動で一番好きな歌手です。
相馬裕子さんの何か好きかといえば、声です。
切ない声、微笑み含んだような声、彼女の声はなんとも魅力的です。
彼女の声は、僕にとっては特別な共鳴を起こすらしく、
僕の感情やイメージを刺激します。
特に、若い頃は、
「愛してると言う時みたいに 」「さよならした理由」「あの駅まで」は、
切なくなって聴いていられないくらいでした。
「東京の空」「これからも」を聴いて、自分を振るいたたせていた時期もありました。
しかし、ここ数年、彼女の曲を聴いていませんでした。
おそらく、無意識で、自分がセンチメンタルな気分になることを避けてきたのだと思います。
今年、また彼女の歌を聞き始めたのは、偶然では無いような気がします。
おそらく、40を超えた今、自分の事を振り返る時期なのでしょう。
若い頃は考えなかった、自分の命の限りを意識する時期でもあるのだと思います。
そして、今年、デビュー20周年のツアーがあることを知りました。
彼女が同い年であることも。
会場が、経験のないライブハウスであること、
自分がイメージを膨らませていて、
時を経た今の彼女の声を実際に聞いたら、
勝手な期待はずれを感じるのではないか、
いろいろと逡巡して、結局チケットを取ったのは、前売り終了日でした。
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ライブハウスは初めてなので他は分からないけれど、
ここは入場料とは別にドリンクを頼まなければならないので、
入り口で500円を払い、引換券をもらって入場。
整理番後順の入場だったので、265番という、ほぼ最後の私たちが会場に入ると、
既に椅子は一杯で立ち見になってしまった。
バーでジンジャエールを頼んで、右手の手すり左側に陣取る。
椅子は25個くらいが3列と入り口付近に5個くらいが3列くらい。
それとテーブルの後ろに少し。
立ち見もかなりいるので、200人以上はいるだろう。
子供が騒いでいるのが・・・
ステージは、下手にキーボード、
上手にギターとベースが置いてあり、その左側にバイオリン。
キーボードの真藤敬利氏、ギターの古川昌義氏の後に、相馬さんが登場。
相馬さんは、花の付いた麦わら帽子、
袖に大きくスリットの入った白いブラウスに、ゆったりしたデニムのパンツ。
デビューアルバムのオープニングだった「風の祭日」でスタートした。
初めて彼女の歌を聴く不安は杞憂だった。
年を重ねているのだから、若い頃と同じと言えないのはあたりまえだろうけれど、
若い頃のそれもCDの声と比べも、その声の魅力は、健在だと思う。
ただ、CDで印象的だった、サビの最後の伸びというか響きというか、
それが足りない気がする。
以下は記憶で書いていますので、間違いや前後する事もあるかも知れません。
(たぶん)リフレインが終わると、帽子を脱いで後ろのスタンドに被せた。
あれは帽子スタンドだったのか!
「エッグマンは初めて立ったステージだったから、どうしてもここで歌いたかった。」
といいつつも、
「立ち見の方までいて、申し訳ありません。静かな曲ばかりなのに。」と恐縮した様子。
「私も立ちましょうか」とこの後何度かこのネタを使った。
江部和幸氏が登場しヴァイオリンが入って、
「僕のいない夜」「友だちのまま」「僕の時間」を座って歌う。
この頃になると、彼女の声も雰囲気も、とても心地良い感じがした。
「このメンバーでやりたかった」という「さよならするということは、」
ここで江部氏が舞台袖に下がった。
「今はスカイツリーがありますが、
当時の東京の空のタワーと、地元の青い空をイメージした曲です」と「東京の空」
余談ですが、私は、「東京の空」の作曲者である崎谷健次郎氏も好きです。
「process」にはちょとびっくり。
「当時の結婚観を書いた歌です」と「お嫁さんがほしい」はやっぱり頭打ちになって、
二番のサビで元に戻る。
「私のラジオ番組のタイトルになった曲でーす」と「CHEERS!」
再び江部氏が登場して、椅子に座って「1%」
そして、新曲の「レクイエム」
命をテーマにした、ケレン味のないストレートな詩とメロディで、良い曲でした。
私は40才を超えた頃から、急に命を意識するようになりましたが、
おそらく彼女もそうなのだと思います。
終盤、キーボードの真藤敬利氏に「これからレコーディングもよろしく」と言っていたので、
近く発売されることを期待しています。
「1%」は、現在の彼女の声にとてもマッチしていました。
真藤氏がベースを弾いたのはこの曲だったかな。
最後は「空と海の出逢う場所」。
声も伸びていて、これも良かった。
アンコールは、真藤氏のキーボードと江部氏のヴァイオリンで、「遠い約束」
最後はにギターの古川氏が登場して、「永遠を探しに」でした。
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「私はライブが少なくて、みなさんとお会いできないので、今回が初めてという方も・・・」
はい!私です!
今回のツアーに関しては、
「札幌・福岡・愛媛、普段行かない街にいきましたが、お客さん、いましたよ(笑)」
と少々自虐的に笑いをとったり。
20周年の感慨というものは、特別のようです。
「一緒に年をとって来たんですね。」
「これからも一緒に年をとって行くんですよ。」
と、繰り返していました。
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帰宅後、Twitterで、江部氏のツイートにコメントしましたところ、
わざわざ返信をいただきました。
私は音楽の事は良く分かりませんが、この日の
真藤氏・古川氏・江部氏の演奏は素晴らしかったと思いました。
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今回、相馬さんのライブに行く決断をしたのは、
やはり、小田和正さんの時と同じ、「最後かもしれない」という思いでした。
あと何年、何十年、私の人生があるか分かりません、
今、このチャンスにできることをしておく、
そういう事を考えるようになりました。
そして、相馬さんの声は、そんな私の勝手な思いに、十分に応えてくれました。
行ってよかった。
これからも、同年代の一人として、彼女の歌を聴いて行きたいと思います。
※曲順
風の祭日
リフレイン
僕のいない夜
友だちのまま
僕の時間
さよならするということは、
東京の空
process
お嫁さんがほしい
CHEERS!
桜
レクイエム
1%
空と海の出逢う場所
遠い約束
永遠を探しに
2011-11-05 23:25
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コメント(7)
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相馬祐子さん、知りませんでした(音楽関係疎いんです)。
早速ググッてyoutubeで聴いてみました。
透明感のある声ですね。
今聴いているのは「星がみえない夜」です。
他のもググッて聴いてみようかな。
by LoveBeer (2011-11-06 20:23)
何を書こうか、上手くまとまらなくて困っていたのですが、
他でリストを書いている人がいないようなので、
速報として書いてしまいました。
YouTubeだと、突風・1%・くまの石鹸はオフシャルです。
遠い約束や東京の空も有ったと思います。
by evergreen (2011-11-07 04:48)
知らなかった。
by ねじまき鳥 (2011-11-08 01:41)
私もyoutubeで聴いてみました。
澄んだ声でいいですね。
なんとなくデビュー当時の「やまがたすみこ」を思い出しました。
by kou (2011-11-08 06:34)
ねじまき鳥さん
そうですね、ちょとヒットした事もあるのですが、
もう10年近くメジャーシーンに出ていませんから。
kouさん
さすがに「やまがたすみこ」さんはリアルタイムではありませんが、
そう言われればそうかも。
by evergreen (2011-11-08 17:40)
「遠い約束」良い声です 温かいファンに愛されて幸せですね
守ってやってください。
by ディブ松本 (2011-11-11 00:33)
あまり、いいファンとは言えないですが(^^;
by evergreen (2011-11-11 09:57)