SSブログ

国立博物館 大報恩寺展 [旅行など]

12月1日 国立博物館の大報恩寺展に行ってきました。

8時半ごろ出発
いつもは湾岸線を行くのだけれど、
最近はアクアラインに向かう車で浮島が渋滞する事がある。
この日は大丈夫だったが、
今日はナビの言う通りに荏原から首都高2号線に乗るルートを行ってみる。
渋滞回避で何やら住宅地を走らされてやっと第二京浜で多摩川を超える。
しかし、荏原は左車線からしか入れず、案内版は中央からも入れるように見えた。
しかたがなく目黒から2号線に入るも、一橋から芝公園まで渋滞。
上野到着は9時半、こんなことなら湾岸線にすればよかった。

181201-094907_R.jpg
上野公園は銀杏がきれいでした。

大報恩寺展


大報恩寺より千本釈迦堂の方が馴染みがありますね。

展示物が少ないので平成館の半分だけ。
とは言え、秘仏の釈迦如来が来ているし、
現在は別々の場所にある釈迦如来と十大弟子を同じ場所でみられるのは博物館ならでは。

重要文化財 秘仏 釈迦如来坐像 行快作
快慶の弟子の行快作
快慶に比べると形式的になってる面を感じてしまうけど、
それは先入観もあるかもしれない。
丸顔だけど平安仏とはあきらに異なる引き締まった表情が素晴らしい。
快慶作の十大弟子立像と並べても全く見劣りすることなく、
威厳を漂わせています。

重要文化財 十大弟子立像 快慶作

深い皺を刻んだ知性を感じさせる目犍連
横に目を向ける富楼那
大迦葉の不気味な口
それぞれの個性が引き立つ十大弟子立像
たぶんそれぞれの人物像や逸話を知っていればなお面白いのでしょう。
たとえば美男子と言われた阿難陀とか、失明したいた阿那律など。


重要文化財 六観音菩薩像 定慶作
聖観音・千手観音・馬頭観音・十一面観音・准胝観音・如意輪観音
IMG_3418.jpg
聖観音が撮影可能でした。
さすが博物館、ライティングがバッチリなのでアングルだけ決めれば、土門拳みたいな写真になる
(なってない?)

運慶や快慶と比べてしまうと、動きが物足りない感じがしますが、
千手観音や如意輪観音多面多多肢を破綻なく作る事はもちろんすごいことですが、
飾り気のない聖観音は象そのものの魅力が良くわかりますね。

准胝観音や馬頭観音の木造はあまり例がありませんし、
地獄六道から人を救うとして平安時代に流行した六観音信仰ですが、
六体そろった木造はこれだけ。
しかも光背も台座も残るという。
トーハクブログで奇跡と言っているのは過大な表現ではありませんよね。

光背がはずされて後ろが見られるのも博物館ならではです。

刀剣


181201-102547_R.jpg
重要文化財 青江守次

181201-102639_R.jpg
国宝 伯耆安綱(名物 童子切安綱)
源頼光が酒呑童子を打ち取ったという伝説がある。
足利将軍家、徳川将軍家、越前松平家(秀忠から松平忠直)、越後高田松平家(忠直嫡子光長)、 津山松平家(光長養子長矩)と伝来

181201-102708_R.jpg
重要文化財 綾小路定利
奥平家伝来

181201-102742_R.jpg
重要文化財 来国光
本阿弥光室が極めた

181201-102802_R.jpg
重要文化財 長船長光(名物 蜂屋長光)

181201-102834_R.jpg
重要文化財 相州正宗(名物 石田正宗)
関ケ原前年の加藤清正らによる石田三成襲撃事件で、
石田三成を佐和山まで護衛をした結城秀康に贈ら、
喜んだ秀康が石田正宗と呼んだという由来があります。
津山松平家伝来

仏像


仏像を撮影できる機会というのは本当に少なくて、
この仏像はこんなアングルで撮ってみたいと思っていた写真が撮れました。

181201-103246_R.jpg
重要文化財 愛染明王 奈良 内山永久寺伝来

小さめの愛染明王は全体を立体的に

181201-103345_R.jpg
国宝 広目天 浄瑠璃時伝来 

大きい四天王は、目線の位置から見上げるように胸から上を

モデルがいいのはもちろんなのですが、
iPhoneでこんな写真が撮れてしまう、
トーハクのライティングは素晴らしいですね。


武士の装い


181201-104158_R.jpg
重要文化財 福岡一文字貞真
久留米有馬家伝来

IMG_3467.jpg
重要文化財 梨地笹竜胆車紋蒔絵糸巻太刀(貞真の拵)

181201-104247_R.jpg
重要文化財 伝当麻
本阿弥光忠が極めた

181201-104433_R.jpg
白糸威一の谷形兜
徳川家康から水戸頼房に伝えられた

181201-104602_R.jpg
重要文化財 色々糸威腹巻
室町時代の腹巻、実際に見ると小さいのに驚きます。


181201-105941_R.jpg
庭園の紅葉


上野藪


上野に来ると藪に寄ります。
開店前ですが、二重の行列ができていました。
それでも少し待って一回転目で入る事ができました。

IMG_3495_R.JPG
辛味大根

181201-115127_R.jpg
大せいろ

IMG_3494_R.JPG
妻は大天せいろ


根津


今日はさらに根津の讃岐うどんを食べに行きます。
根津神社の近くに店があるので、根津神社の駐車場にとめました。

根津は学生時代に住んでした街です。

181201-131913_R.jpg
学生時代に借りていたアパートが残っていました。
六畳風呂なしトイレ流し共同
若かったとはいえ、よく住んでいたなぁ
今はエアコンが付いていますね。

IMG_3510.jpg
根津神社を通って銭湯に通っていました。
その銭湯はすでになく、駐車場になっていました。

181201-131044_R.jpg
乙女稲荷神社



根の津


根津神社からすぐにある根の津

丁度一組出てきたところで、入る事ができました。

181201-125402_R.jpg
生醤油うどん
香と腰はいいのですが、もう少し水切りがよければ



帰路はナビに従い御茶ノ水に出て西神田から首都高へ、
三号線大橋が渋滞していたので湾岸線へ。
それなら上野から湾岸線にすればよかった。




nice!(9)  コメント(2) 

nice! 9

コメント 2

シゲ

年末にふさわしい画像ですね。
仏像も刀剣も今や芸術品ですけど、生死に関わる一品だけに、
感傷に十分耐えます。
evergreenさんの心意気が感じられる、ブログです。♬
by シゲ (2018-12-28 11:13) 

evergreen

心意気と言われると恥ずかしいのですが(^^;
by evergreen (2019-01-11 11:20) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント