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東京国立博物館 平安の秘仏展 [旅行など]

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東京国立博物館の特別展「平安の秘仏―滋賀・櫟野寺の大観音とみほとけたち」を観に行きました。
櫟野寺の秘仏十一面観音の33年に一度の大開帳にあたり、宝物殿の修理を行うために、
櫟野寺の重要文化財に指定された仏像20体全てが、東京国立博物館で公開されています。

恥ずかしながら、櫟野寺を知らなかったのですが、東京で秘仏が見られるのは貴重な機会です。


秘仏の本尊十一面観音は、落ち着いた表情、衣の表現、洗練されています。
仏像を近くで見ることが出来るのが博物館の良い所です。
彩色の跡や、のみ跡を近くで見る事が出来ます。
十一面観音は会場中央に展示されていたので、周りを見て回る事ができました。


延暦寺ゆかりの工房の作とされる本尊を手本さ作成されたとされる十一面観音は、
すらりとした長身で洗練されています。
しかし、ローカル色を強めていった結果、過剰に目がつり上がってしまいました。
この様に、地元で作成され独自の表現を強めていった仏像を甲賀様式と言います。
一方、定朝様式の薬師如来が甲賀様式になると、過剰に目が垂れてしまいます。

【平安の秘仏】トーハクくん×研究員の仏像トーク(その3)


私の好きな「武士の装い―平安~江戸」の展示は

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浪岡御所の北畠家伝来とされ秋田氏に伝わる重要文化財樫鳥糸肩赤威胴丸

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小早川秀秋の所有とお伝わる陣羽織
真田丸で見た記憶のある方も多いと思います。

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重要文化財 相州貞宗(号 石田貞宗)
石田三成が所有していたという伝来が号の由来
豊臣秀吉から田三成に下賜され、関ヶ原敗戦後に三成を捕縛した田中吉正に伝わったという切刃貞宗と混同されますが、
これは榊原家に伝わったものです。


ジャンル別展示の「刀剣」

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国宝 粟田口吉光(名物 厚藤四郎)
足利将軍家から一柳直末、黒田如水、豊臣秀次、豊臣秀吉、毛利秀元と伝わり、
毛利綱元が将軍徳川家綱に献上、一橋家下賜されたもの。
反りがなく刀身が厚い鎧通しと言われる短刀ですが、
その中でも刀身が厚いのでこの名が付きました。


国宝 相州貞宗(名物 寺沢貞宗)
寺沢広高から豊臣秀吉に献上され、織田有楽斎、徳川秀忠へと伝わり、
秀忠の遺品として紀州家に伝わったものです。



ジャンル別展示の「彫刻」は神像

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重要文化財十二神将
明治まで浄瑠璃時に安置されていましたが、5体が国立博物館に収蔵されています。

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重要文化財十二神将
横須賀曹源寺所蔵

どちらも運慶派の流れを汲むものだと思われますが、
動きと表情の表現が良いですね。


上野に来ると池之端の藪に寄っていたのですが、今年休業してしまいました。
そこで、上野藪に行ってみる事にしました。
かなりの人気店ですが、5人ほど並んでいるだけ、10分ほどの待ち時間でした。
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私は鴨せいろ

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妻は天せいろ


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アテンザ23Z

9月に私も櫟野寺の秘仏を拝観に行きました。珍しい顔の仏様たちでしたね。
by アテンザ23Z (2016-12-17 18:01) 

evergreen

本当ですね、特にたれ目の顔は他では見たことがありませんでした。
by evergreen (2016-12-20 13:32) 

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