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人の縁というものは本当に不思議なものだけど、恋愛という感情はさらに不思議だ。

時間も場所もシチュエーションも年齢も関係なく、それは突然訪れる。

だけど「出会ってしまった」「はじまってしまった」と感じるような恋愛はそう多くはないかも知れない。※1

そこには、積極的に肯定できない「何か」がある。

現在や過去に起因する「何か」。

心にはりついた「かさぶた」のような「何か」。

もしくは、ただ、自分を相手に相応しいと評価できないのかも知れない。

だけど、どうしようもなく惹かれてしまうとき、

人は「消極的な肯定」をするのかもしれない。

それはやはり運命としか言いようがないのだろう。

そして、自分のなかに、積極的に肯定できない「何か」を持っていることは、

人を肯定する「力」になるのかもしれない。



同郷の先輩、小泉今日子さんが歌ってヒットしている頃は、この歌に興味が無かった。
小泉さんには大変失礼だけど、どういう歌なのかよく分からなかったのだ。
後に、この曲の作曲者である鈴木祥子さんのファンになり、
「鈴木祥子さんの歌う優しい雨」がとても好きな歌になった。
この詩を書いた小泉今日子という人は、只者ではなかったと、再認識した。



※1 もしかして本当に後悔している?・・・諦めましょう。手遅れです。そういうのを腐れ縁と言います。