犬走で一番の古馴染みだったクロブチ母さんを見かけなくなって二ヶ月。

「具合が悪くなると山に隠れるから」
そんな地元の人の言葉に期待していましたが、
多分もう死んでしまったのだと思います。

顔なじみになってからは、訪れる度に挨拶に来てくれて、
今から思うと、僕達は、それで犬走に迎え入れれたという気持ちになったのだと思います。
お母さんがいなくなって、どうしても、何か足りないと思う自分が居ます。

穏やかで、子育てが上手くて、
自分の子供ではなくても、邪険にする事がない、犬走のお母さんでした。


2010/5/22
手元ですぐに確認できる一番古い写真です。
同時に、最も古い犬走のネコの写真でした。
犬走に通い始めてまもなくの頃です。

犬走島の右側の磯辺りです。
当時のお母さんは、まだ若くて、おてんば娘だったのですね。


2011/2/19
犬走通いが一年を過ぎ、お母さんから近くに寄ってくるようになりました。

訪れる度に挨拶に来てくれるようになって、
体に擦り寄っては来るけれど、べたべたするわけでもなく、
エサを貰いたくて、鳴き続ける事もなく、
礼儀正しいというのは変な表現ですが、それ以外表現の仕方がない、
礼儀正しいネコでした。


2011/3/5
お母さんと子供のホボクロとグレー
お母さんに似て、穏やかで人懐こいネコでした。
ホボクロは事故で亡くなり、グレーはあるときから姿が見えなくなりました。
当時は三匹で、堤防で釣りをしている所まで遊びに来てくれました。


2011/10/8
口の両脇がふっくらしているのがよく分かります。
尻尾が短いのです。


2012/1/2
右耳が曲がっているのが分かります。


2012/1/14
右のクロブチと奥のシロはお母さんの子供ですが、
サビ柄は、お母さんの子供ではありません。
眠るときも、エサを食べるときも、自分の子供でなくても、穏やかに接していました。


2012/2/24
お母さんを真ん中にして、二匹の子供。
二年続けて、二匹を自立できるくらいまで育てました。


2012/2/24
この頃、目やにが出て、くしゃみをしていて、体調が悪そうなので、心配していました。


2012/3/24
このときは、毛つやも良くなって、目やにもなくなり、
元気になったと安心していました。


2012/3/24
だから、まさかこの日が最後になるとは思っていませんでした。
これが最後の写真になりました。

お母さん、ありがとうね。