例年のように11月に妻の夏休みがありました。
伊豆の温泉付きコンドミニアムに数泊して釣りと蕎麦三昧が常なのですが、
ここ数年の冬の下田は、キスがまったく釣れません。
それに、たまには旅行もいいのではなだろうか。

香川で讃岐うどんを食べる(そして城)
木曽で漆器を見る(そして岐阜の城)
飛騨の漆器と朴葉味噌(そして福井の城)

などと検討しつつ
どこに行きたい?と妻に聞いてみたところ、
「常滑」
は?常滑?何があるの?
「知らない、常滑焼があるんじゃないの?」
無責任な!
第一、常滑には見たい城がないじゃないか!

知多半島?温泉でフグかな、
羽豆岬を見て師崎から日間賀島でタコとか?
色々考えてみたものの、常滑にどれくらいの時間が必要か分からない。
煮詰まってきたところで、
半田の妻の叔母がいて案内してくれることになったので、
とりあえず常滑にいく事だけ決めて新幹線の切符を取りました。

18日 新横浜 09:32発 のぞみ215号


新幹線にのるとしゅうまい弁当と食べてしまう。

名古屋できしめんを食べてから常滑に向うはずが、しゅうまい弁当が思いのほか残っていて、
まっすぐ常滑へ向かい、準急でりんくう常滑到着は12時くらい。
待ち合わせまで一時間くらいあるので、ホテルに早くチェックインさせてもらいました。

ホテルは、りんくう常滑にあるJ・HOTELりんくう常滑
部屋が広くて、窓からは伊勢湾とセントレアが見えます。


妻の叔母夫婦がホテルに迎えに来てくれて、叔父とは初対面。
叔母が焼き物散歩道を案内してくれることになりました。


陶器会館前からスタート
陶器会館で久松の甕を見つけてすでにテンションアゲアゲの妻


民家の間を歩いていくと、突如煉瓦造りの煙突が見えてきました。
窯です。
使われていないようで自然に朽ちてきた感じがなんともいい感じ。
ちょっと興味が出てきた。


窯跡をいくつか見てこんな看板が
とこにゃん?


こいつだ
なんで頭だけ・・・
手前のネコは作り物で陶器みたいです。

常滑と言えば焼酎甕と土管という時代があったようで


甕が埋め込まれた坂


土管が埋め込まれた坂


有名な登り窯です。


窯跡を再利用した施設も多く、観光目的の店もあるのですが、
ここはリフォーム屋さんのようです。


煉瓦煙突のある風景


ここはパン窯に再利用


煙突の上の木は植えたのかな

と、思いのほか煉瓦の建物が良い感じでした。

焼き物散歩道は1.6キロほどですが、坂が多いので足に来ます。


そして、陶器の卸屋さんが集まったセラモールへ
久松の甕がたくさんあって
「まだあるんだね、さすが常滑だね」
とテンションアMAXの妻

常滑焼と言えば朱泥と印象が強いですが、
叔母から結婚祝いにいただいた急須は緑泥でした。
(緑泥ではなく独自の釉薬で色をだしているらしいです)
網も陶器でできているこの急須がとても使いやすくて、少し常滑焼を見直していたのですが、
黄泥や朱泥でも褐色のもの、土灰釉など、見ていて楽しい物が多いです。
妻は久松の重石を購入。

叔父が迎えに来てくれて、叔母が予約してくれたレストランのある半田に移動
時間に余裕がなかったのですが、無理を言って、運河とレンガの建物を周ってもらいました。


ミツカンミュージアム前の半田運河


明治のビール工場だった半田赤レンガ建物

運河もレンガも良い感じです。


夕食は


前菜


刺身 伊勢湾のシマアジ!


飛騨牛入り朴葉味噌!


寿司

美味しかった。
叔母夫婦にご馳走になってしまいました。


焼き物散歩道とセラモールで結構歩きました。
ホテルはバス・トイレが別。
浴室には洗い場があって湯船に浸かる事がでます。
疲れた足に、ありがたい。


翌日、朝から小雨

朝食後に、またセラモールへ。
昨日、酒器を探していたのですが決められず、
もう一度見に行く事になりました。


目を付けていた徳利と杯のセット
杯が二つだといいのにと迷っていました。
同じ手の杯がもう一つないかと聞いてみると、ぐい飲みならありました。
徳利とぐい飲みのセットにして
「お値打ちにしますよ」
杯だけ残しても可哀そうだし、杯もきれいなので全部購入

常滑駅で地震に遭遇するも電車の遅れはなく名古屋に移動


お昼は名古屋駅で名古屋コーチンきしめん


この日は、名古屋城を予定に入れていました。
若い頃の私はコンクリート造りの天守に強い嫌悪感があり、
小田原城・名古屋城等は幼い頃に訪れた事があるだけ、
大阪城・岡山城・広島城・熊本城(宇土櫓だけ見た)などは完全スルーしてきました。
しかし最近は熊本城・名古屋城の御殿が復元されるなど整備が進んでいますし、
それよりも、石垣や堀、現存櫓など見どころは沢山あり、それを無視するのはもったいないと思うになりました。
今回は名古屋城の現存櫓を中心に堀と石垣を周るつもりでしたが、生憎の雨。


そこで、徳川美術館にいく事にしました。
多くの大名家の所有品が散逸したなかで伝来のはっきりした物が纏めて保存されている事がとても重要です。
ちょうど国宝源氏物語絵巻の一部が公開されていましたが、
絵巻物一つをとっても、バラバラに切り売りされてしまったものが沢山あります。
伝来のはっきりした甲冑が見られる事はもとより、馬印の本物が見られるのはとても貴重でした。

名古屋 17:03発 のぞみ240号


新横浜でまたしゅうまい弁当を買ってしまった。



朴葉味噌が美味しかったので名古屋のデパートで朴葉を買って帰りました。