パンダを見に行こう。

午後休みを取ったので、突如思い立ち、車で上野へ。
大井料金所と浜崎橋JCTが渋滞していて、
動物園に着いてみると、もう終わっていました。
平日は入場は16時まで、あと15分早ければ・・・

上野公園からスカイツリーが見えました。


せっかく上野まで来たので、
東京国立博物館の空海展を見に行くことにしました。
東京国立博物館は金曜日は20時までです。


仏像好きの私ですが、書画はチンプンカンプン。
空海展なので、経典や縁起などの書が多いのですが、
よく分かりません。
分からないながらもとにかく見ておきます。
見ておけば、もしかしたら、思い出す事もあるかもしれません。

工芸品のセクションになると、その技術に感心するばかり・・・

仏像のセクションに入ると、
醍醐寺の大威徳明王が騎乗する、「水牛」が印象的でした。


クライマックスはなんと言っても東寺の持国天、大威徳明王、帝釈天


もちろん東寺では拝見した事がありますが、
博物回の最近の展示の良いところは、近くでそれも360度見られるということです。

持国天の衣のヒダのノミの跡などは、近寄らなくては見られません。
それに、密教系の仏像は、顔や手足が多いものが多く、
それらをどのように実現しているのかを、横や後ろから見られるのは、
とても有意義だと思います。

久しぶりの博物館でかなり疲れてしまいましたが、
ここから本館に足を踏みいえれてしまいました。

すると、なんと、
現在の展示物が有名な物で、しかも実物は初めて見る物ばかりでした。


遮光器土偶
亀ヶ岡遺跡出土
重要文化財

踊る人々
これは有名ですね。
でも実物を見たのは初めてです。

挂甲の武人
群馬県太田市飯塚町出土
国宝
よく教科書に載っていますが、本物を見たのは初めてです。

国宝の銅鐸
香川で出土したと伝わる物


こちらは国宝の銅鐸
滋賀県野洲市小篠原字大岩山出土
重要文化財

どちらも有名ですが、見たのは初めてでした。

さらには、江田船山古墳出土の衝角付冑短甲頸甲
全て国宝。
これも初めて見ました。


足利にある光得寺の大日如来
運慶作だと推定されています。
現在は国立博物館に保管されていますが、常に公開されているわけではありません。
今回見ることができたのは幸運でした。
はやり素晴らしい。

極めつきはこれです。
運慶作といわれる大日如来。
数年前、オークションにかけられて、海外流出が心配されました。
日本の至宝の一つだと思います。

私は、仏像の中では、同じく運慶作といわれる円成寺の大日如来が一番好きなのですが、
これは勝るとも劣りませんね。
初めて拝見しましたが、素晴らしいす。

これが見られただけでも来た価値があります。

以上写真は国立博物館ウェブサイトから引用しました。

すっかり空海展が霞んでしまった・・・

今回は期せずして、有名な物をいくつも見る事ができました。
あらためて感じる事は、本物を見る大事さです。
本物の持っている息吹というのかな、ディテールは、
やはり見なければ分からないものです。


上野に来ると、いつも池之端の薮でそばを食べます。


ここの天ざるは古風な芝えびのかき揚げ。
旨いです。


そういえば・・・
今回は蕎麦茶を出してくれましたが、以前からそうだったかな・・・
蕎麦茶というところがさすが藪なのですが。

東京の蕎麦屋は香りを大事にしますので、お茶を出さないところが多いです。
神田のまつや、藪、並木の藪、池之端の蓮玉庵、皆以前はお茶がでてきませんでしたが、
今はどうなのでしょう。
久しく行っておりません。

まだ少し足りないということで、根津に移動。
根津神社近くの夢境庵に行きましたが、節電で19時閉店。
ああ、10分遅かった・・・

帰りはわざわざレインボーリッジを通り湾岸線コース。
しかし・・・
レインボーリッジ電気がついていません!

ここも節電か、仕方がありません。