茅ヶ崎城は、
駅から10分ほどの住宅地に、
土塁と空堀で作られた中世関東の城の遺構が良好に残る城として知られています。

自宅から5分ほどのところにある茅ヶ崎城址、
いつでも行けると思うとなかなか行かないもの、
しかし来月の転居を控え、10年目にして初めて茅ヶ崎城址を訪れました。

茅ヶ崎城址入口というそのものずばりの交差点がありますが、
センター南駅から陸橋をわたる経路がお勧めです。


センター南の改札を出たら出口1、東急SC方面に向かいます。
出口を左に曲がりサウスウッド前を進むと陸橋があります。


陸橋を渡ると閑静な住宅街


しばらくすると左に道があるので左折すると右側の山がもう茅ヶ崎城です。


入り口は二つあり、奥の入り口が正面のようです。
これは手前の入り口の説明です。


正面に中郭の土塁が見えてきました。


北郭・中郭・西郭で形成された虎口


西郭と中郭の土塁と空堀


中郭と東郭の間の空堀と土橋
大きさからすると、堀の仕切りだったのかもしれません。


東郭下の虎口、発掘調査から、この下には住居地域があったと考えられています。
城下町の古い形態である根小屋が地名として残っています。


東郭平場
東郭は茅ヶ崎城でもっとも高い位置にあり、
主郭もしくは詰郭(最終防衛拠点)と考えられています。


東郭下の腰郭


東郭からみた中郭


これは中郭からみた東郭
高低差が分かると思います。


中郭には茅ヶ崎城で一番大きな平場があり、建物の跡が見つかっています。
南側の土塁は犬走りが設けられた二段構造です。
整備されているとはいえ、これだけはっきりと高土塁が見られる所はあまりありません。


北郭の中郭土塁


北郭と東北郭土塁
東北郭は住宅地として造成されています。


北郭には詳細な説明があります。
実は、これだけの規模の城なのに、茅ヶ崎城の歴史は良くわかっていません。
北条の勢力化では、小机城を中心として小机衆が形成されたいたこと、
周辺が小机衆の座間氏の領地だったことから、
小机城の支城であったと考えられています。


東郭と中郭の間の空堀


東郭下の腰郭


北郭と東北郭の間の空堀
こちらが正規の入り口になってりうようです。


北郭にある土橋
ばっさりの切られています。

以上で城址を一周してきました。
茅ヶ崎城は、手軽に中世の城の城の特徴を見ることができるので、
城関係のセミナーででフィールドワークが行われたりします。
石垣も天守もありませんが、中世の城の荒々しさを感じる事ができます。
帰りはセンター南で食事やショッピングもできますので、
軽いハイキングとして出かけてみてはいかがでしょうか。