苗木城
年月日:2017/01/07
見学時間:8:30-10:00
所要時間:80分
資料館:10分
資料館:320円


苗木城は木曽川に面する山の上にあります。

選地について疑問が湧きました。
写真でみるように、木曽川に面した南側は、川に面した断崖で要害と言えますが、
北側の登城路はとても急峻と言えるものではなく、
大矢倉と二の丸と本丸の間の石垣が積まれた崖は確かに堅固だと思いますが、
それまでの仕掛けがあまりないという印象です。
南側、つまり木曽川に防御の重点を置いた城という印象を受けます。

苗木城は、狭い本丸の有効利用の為に掛け造り(清水の舞台が有名)でした。
しかし、掛け造りは崖に張り出した床を崖下まで届く柱で支えているので、
崖下から柱を切られたり、火をかけられたら建物が崩壊するという致命的な欠陥があります。
掛け造りは苗木藩成立後の物で、
北側自体が苗木藩成立後に、土地を広げる為に本丸と三の丸の間の堀切を埋めたとする説があるで、
登城路を緩やかにした可能性があるかもしれません。



苗木遠山資料館の駐車場に車をとめました。
坂をもう少し上るともう一つ駐車場があります。

苗木城は建物の壁が赤土だったとされていますが、
資料館はその赤壁を再現しています。


竹門の虎口
右は布積みですが、左は落積みのようにも見えますね

こちら側は城下に面した登城口です。


足軽長屋から天守台を望む


天然の巨石を取り込んで作られた石垣が苗木城の特徴です。


二の丸入口の空堀
右へ行くと二の丸、左は三の丸に通じます。
二の丸は御殿がありましたが、現在は修復工事中で立ち入り禁止です。


三の丸前のカーブ


三の丸入口、風吹門跡


左側に張り出しているのは大矢倉
左に行くと池と北門です


有名な大矢倉です
風吹門から一層の櫓を挟んで大矢倉に続いていました。


大矢倉


大矢倉から見た池


三の丸駈門跡
枡形のように見えますが、それにしては石垣が低いと思っていたら、
この石垣の上に建物があり、石垣の開口部を門をしていたようです。
ここから、四十八曲という九十九折の道が木曽川に面する大手門まで続きます。





も少し降りてみました。


脇道を入ると平場があり、三の丸下の石垣を見る事が出来ます。


三の丸と本丸・二の丸を分ける大門跡
三の丸は苗木藩となった江戸時代に堀切を埋めて整備されたと言われています。


大門から坂を上ると本丸、下ると二の丸です


綿蔵門跡



折り返して坂下門跡


菱櫓門跡を抜けてまた折り返して本丸です


菱櫓門あとから大矢倉


本丸口門と千石井戸


美しい石垣の勾配


本丸下の的場
奥に見える小山はなんだろうと思っていたら垜だそうです。
少し低いかな。


具足・武器蔵跡を通り折り返すと玄関口門跡


天守台は本丸より一段高くなっていて、
玄関跡に階段があります。


天守台


柱跡を利用


城山大橋
中津川有料道路




天守


天守


本丸馬洗岩


大岩


笠置矢倉跡


仕切門


帯郭


物見台


須磨明石岩


八大龍王


清水門


不明門


風吹門

参考資料
岐阜の山城ベスト50を歩く
苗木城パンフレット